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職場での『いじめ』

2008年4月19日 | 柳内盛仁

子供たちの間における『いじめ』が社会問題化し始めてから、かなりの年数が経過しました。『いじめ』を苦にして自殺してしまった、というニュースは私たちに大きな衝撃を与えます。『いじめ』などという卑劣な行為によって、「これから」という人生を自分から閉ざしてしまう子供たちや、残された家族の無念さは、計り知れないものがあります。 

何故、子供たちの『いじめ』は無くならないのでしょうか。子供は大人を真似て育ちます。大人社会の歪が、鏡で写したように子供社会の歪となって現れていきます。極論かも知れませんが、大人の『いじめ』がまかり通っている社会が、子供たちの『いじめ』を、より陰湿なものにしているように感じるのです。 

『パワーハラスメント』という言葉は2001年に作られたものですが、最近では、日常会話の中に頻繁に使われるようになっています。それだけ、パワハラと呼ばれるような行為が、企業の中でおこなわれているということなのです。パワハラは職場での『いじめ』そのものです。暴力や「大声で怒鳴る」といった目に見えるものだけでなく、「人格を否定する」「仕事や情報を与えない」などの様々な『いじめ』行為が、上司から部下だけでなく、同僚間で、あるいは正社員から非正社員に向けておこなわれています。 

多くの被害者は泣き寝入りをしているのが現実です。退職せざるをえない状況に追い込まれたり、精神的ストレスから病気になり、最悪のケースでは自殺を選択することも少なくありません。このような事態を引き起こしてしまった加害者は楽しく仕事を続けることができるでしょうか。損害賠償を請求されるかも知れません。砂を噛むような人生を送り続けることになるでしょう。そして、職場での『いじめ』は次第に企業そのものを蝕んでいきます。職場の雰囲気が悪くなり、生産性も低下するでしょう。それだけではなく、企業としての安全配慮義務違反を理由に損害賠償を請求されることもあります。マスコミで取り上げられたり裁判になった場合には企業名が公表され、社会的信用は大きく失墜します。 

自分の子供がいじめられていることを知った親の気持ちを理解できるのであれば、職場での『いじめ』がいかに卑劣な行為であるか、理解できるはずです。私たち大人が率先して『いじめ』の無い社会を作っていかなければなりません。そして、企業は『いじめ』の無い職場環境を整備する義務があることを忘れてはなりません。

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