社内恋愛と職場環境
七夕伝説と言えば、彦星様と織姫様が天の川で年に一度だけ出会うことができるという、なんともロマンチックな伝説です。
この伝説に深く関わりをもつといわれる中国の書があります。それが、中国の伝統的な年中行事・儀式などを書き記した馮應京著『月令廣義』です。それによれば、「天の河の東に織女有り、天帝の子なり。年々に機を動かす労役につき、雲錦の天衣を織り、容貌を整える暇なし。天帝その独居を憐れみて、河西の牽牛郎に嫁すことを許す。嫁してのち機織りを廃すれば、天帝怒りて、河東に帰る命をくだし、一年一度会うことを許す」と記されています。
つまり、帝の子で機織をして暮らしていた織女と農耕に励む牽牛が結婚し夫婦となったが、その後二人は仕事を怠けてしまったため、帝が二人を引き離してしまった。しかし、悲しみにくれる織女を見かねた帝が、年に一度「7月7日」に会うことを許したというのが伝説の真相です。
さて、現在では職場内での恋愛はご法度であるという会社も存在するようです。その是非については今回は触れませんが、職場では恋愛感情やその破局による感情の縺れから職場内の人間関係を損なうケースも少なくないと思われます。
問題は、仲の悪くなった当事者だけの問題ではありません。職場環境、周囲の社員に対する悪影響も懸念されます。
また、社員間の仲が良ければ、それで問題が起こらないというわけでもありません。ある男性社員と女性社員に対して仲が良すぎて見ていられないという場合には、環境型のセクハラ問題や仕事の能率低下などを引き起こす可能性があります。
人間関係の問題は非常にデリケートで難しい事柄ですが、普段から職場におけるコミュニケーション能力の向上を行っておくことで予防することも可能でしょう。それを怠り、人間関係の縺れから問題が生じてしまうと、事業主は七夕伝説の帝のように、当事者に対して配置転換や転勤を命じるという英断を下さなければならないことになりかねないのです。
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